仙台DF石川大徳(26)が今季絶望の重傷を負った可能性が出てきた。グラハム・アーノルド監督(50)が3月31日、明かした。石川大は29日の甲府戦の終盤に左足を負傷し、自ら手でバツ印を作って途中交代。同監督は「今日(31日に)検査をするが、状況は良くない。アキレス腱(けん)がダメかもしれない」と長期離脱を示唆した。

 右サイドバック(SB)不足は深刻だ。左膝を痛めていたMF菅井直樹(29)が全体練習に合流したとはいえ、昨季から度重なるケガに悩まされている。アーノルド監督は「良くなってきているが、早く戻すことはできない」と復帰には慎重。明日2日にナビスコ杯東京戦、6日にはリーグ浦和戦が控えている。菅井のフル回転は難しく「コーチとも相談して急造の右SBを考える」と配置転換で乗り切るしかない状況に陥った。

 3月は公式戦6戦勝ちなしで故障者も続出。この日は仙台市内に警報が発令されるほどの暴風が吹き荒れ、十分な練習ができなかった。次々と降りかかる試練を乗り越え、総力戦で初勝利を目指す。【鹿野雄太】