清水は16日、次節アウェー徳島戦(19日午後2時、鳴門大塚)に向けて約1時間半の調整を行った。右サイドバックでの先発が濃厚なDFヤコビッチ(28)が、公式戦4試合連続完封勝利を誓った。

 2日のナビスコ杯G大阪戦で右サイドバックに抜てきされると、初体験のポジションながら無難な守備を披露。同位置には、これまでMF石毛秀樹(19)やMF河井陽介(24)が起用されてきたが、守備を本職とするヤコビッチが入ることで最終ラインは徐々に安定。同試合からは、公式戦3試合連続の完封勝利を挙げている。

 DFリーダーの平岡康裕(27)は「細かい課題はまだまだあるけど、やっぱり守備的なヤコが入る良さはある」。ヤコビッチ自身も「試合ごとにやりやすくなってきている。次も、もちろん完封を狙っていく」と、手応えを口にする。

 前節大宮戦では、守備だけでなく積極的な攻撃参加も披露。「前に行くことは良くできていた。後は精度を上げてアシストしたいね」と、この日も課題のクロス練習を精力的に行った。開幕7連敗中の徳島に対しても「決して楽な相手ではない。正しいメンタリティーで臨まなければならない」と、油断はない。今季初の3連勝に向けて攻守でフル回転するだけだ。【前田和哉】