ゴールラッシュに攻撃練習の成果が表れた。仙台は宮崎・延岡キャンプ9日目の26日、九州総合スポーツカレッジ、九州保健福祉大と練習試合(各40分×2)を行い、合計20点を奪って力の差を見せつけた。第1戦はFWで出場した鈴木規郎(30)が3点、左MFの八反田康平(24)が2点を決めるなど11-0。全員がゴールに向かう姿勢を前面に押し出し、連係で崩す場面も数多く見せた。
鈴木の3発が、確実な進歩を実感させた。1本目の31分、FW赤嶺のパスからゴール前へ抜け出すと得意の左足で蹴り込んだ。2分後には八反田のスルーパスから2点目。「裏に抜けるタイミングや、自分が最初に動くことを意識した」と言うとおり、いずれも一瞬のスピードアップで相手を完全に振り切った。
最後も狙い通りだった。2本目の34分、縦パスに素早く反応し、GKをかわして右足でゴール。22日のJ2熊本戦のアシストに続き、今キャンプで渡辺監督が求めてきた「縦へ仕掛ける意識」から結果を残した。
もう1つのテーマだった「攻撃の変化」を加えたのが八反田だ。積極的に相手守備陣の間でボールを受け、ワンタッチで味方を使った。引き立て役に回るだけではなく、スキを見つければシュートやドリブルで揺さぶり、2本目の33分には自ら獲得したPKを決めて2点目。「出し手が自分にどうしてほしいのか、意図のあるパスを感じ取れている」。周囲との呼吸が合い、輝きを増してきた。
格下相手とはいえ、全体の意識が統一された結果20ゴールが生まれた。レギュラーを脅かす存在も現れ、充実のキャンプを証明した実戦だった。【鹿野雄太】



