<J1:鹿島2-3G大阪>◇第27節◇5日◇カシマ
G大阪が8年ぶりの6連勝を飾り、4位から一気に2位へ浮上した。鹿島との上位対決は、FWリンス(27)が後半終了間際に決勝点を決めて、劇的勝利。首位浦和も勝ったため勝ち点7差は変わらないが、敵地で快勝するなど残り7試合での逆転優勝へ勢いは止まらない。
劇的な幕切れだった。G大阪が鹿島との上位対決を制し、8年ぶりの6連勝を飾った。2-2で迎えた後半終了間際。MF遠藤の右クロスは、途中出場のFWリンスの胸へ。それをリンスがもう1度左足でトラップし、反転しながら今季5得点目となるゴールを決めた。降り注ぐ大雨の中、ピッチで笑顔が弾けた。
値千金の決勝弾にリンスは「もちろん興奮した」とゴールの瞬間は両手でハートマーク。テレビ観戦していたアナ・クラウディア夫人(27)に向け、気持ちを爆発させた。
苦しい展開だった。開始5分で先制点を奪われ、後半20分に再び勝ち越された。その6分後、FW宇佐美が左サイドを突破し、FWパトリックへ再び同点を呼ぶクロスを送った。
宇佐美は「引き分けで終わっても気持ち良く帰れるような良いゲーム。勝ってなお良し」。鹿島はロングボールを、G大阪はショートパスを使い、互いの良さを出し切っていた。MF今野も「勝ち点取れて最高にうれしい。すごく興奮してる」と名勝負を制した喜びにあふれた。
この日は日本代表アギーレ監督が視察。代表選手を輩出した鹿島に対し、代表ゼロのG大阪は意地を見せた。今回も代表落選の宇佐美は「代表ゼロは寂しいし悔しい。結果で示したいと思っていた」。G大阪ジュニアユース時代に同期だった鹿島DF昌子との初対決も制した。
カシマでは最近5年は1勝3敗で、5年前は上位対決で大敗して優勝の可能性を失った。因縁の舞台で大きな1勝を挙げ、一気に4位から2位に浮上。勝ち点で一時は14差あった首位浦和とは7差で、ナビスコ杯と天皇杯を含めた3冠獲得へ、勢いはさらに増してきた。11月22日には浦和との直接対決が待つ。「奇跡」のドラマが完結するまでG大阪の快進撃は続く。【小杉舞】



