浦和MF柏木陽介(27)が、ペトロビッチサッカーを貫いてのリベンジVを誓った。25日に宮崎市内で行われたJ2大分との練習試合には、左脚肉離れの回復から間もないことから、出場しなかった。ベンチから見守り「新加入組も、うちのサッカーに合っている印象。チームのために献身的にできる選手がそろった」とうなずいた。

 父と仰ぐペトロビッチ監督(57)の指揮3季目の昨年は、リーグ戦の首位を走り続けながら、終盤に失速。G大阪の逆転優勝を許した。「個人的にも良くなかったし、チームとしても、勝っていた時期にできていたことが、残り7試合でできなくなった。消極的なサッカーに変わった。G大阪との直接対決で優勝を決めようという雰囲気をつくりすぎたのもあった」と唇をかみながら振り返った。

 攻撃重視のサッカーのもろさを指摘する声も上がっている。「そろそろ優勝しないと、本当のビッグクラブに届かなくなる。今いる選手、今の監督、今のサッカーで優勝したい。浦和が浦和であるために、浦和であることをさらに意識して、今年は全力を尽くす」。前線中心の補強から、従来の1・5列目からボランチに下がる可能性もみえるが、勝つためならコンバートもいとわない。司令塔として、今季こそチームを優勝に導く。【塩畑大輔】