欧州チャンピオンズリーグ1次リーグの組み合わせ抽選が28日(日本時間29日)モナコで行われ、次のように組分けが決定した。

 A組 Aマドリード(スペイン)、ユベントス(イタリア)、オリンピアコス(ギリシャ)、マルメ(スウェーデン)

 B組 Rマドリード(スペイン)、バーゼル(スイス)、リバプール(イングランド)、ルドゴレツ(ブルガリア)

 C組 ベンフィカ(ポルトガル)、ゼニト(ロシア)、レーバークーゼン(ドイツ)、モナコ(フランス)

 D組 アーセナル(イングランド)、ドルトムント(ドイツ)、ガラタサライ(トルコ)、アンデルレヒト(ベルギー)

 E組 Bミュンヘン(ドイツ)、マンチェスターC(イングランド)、CSKAモスクワ(ロシア)、ローマ(イタリア)

 F組 バルセロナ(スペイン)、パリサンジェルマン(フランス)、アヤックス(オランダ)、APOEL(キプロス)

 G組 チェルシー(イングランド)、シャルケ(ドイツ)、スポルティング(ポルトガル)、マリボル(スロベニア)

 H組 ポルト(ポルトガル)、シャフタル・ドネツク(ウクライナ)、ビルバオ(スペイン)、ボリソフ(ベラルーシ)

 

 シャルケ内田対スポルティング田中の日本人対決や、バーゼル柿谷が昨季10度目の優勝を飾ったRマドリードと対戦するなど、いくつも話題があるが、ここでは組み合わせ抽選の「勝ち組」と「負け組」を判定したいと思う。

 ◆勝ち組◆

▽チェルシー モウリーニョ監督の高笑いが聞こえてきそうなほど、G組での力は抜きんでている。この組の2位候補はシャルケだが、力量差は歴然で、1位抜けは確実か。チェルシーは昨季1次リーグでもシャルケと同組となり、ホーム、アウェーともに3-0の圧勝。今季のシャルケはその時よりも力は落ちる。

▽Rマドリード 普通にやれば、どう考えても1位で決勝トーナメント進出。5季ぶりの欧州CLとなるリバプールに対抗馬的な活躍を期待したいが、バロテリにスアレスの穴は埋められず、W杯で衰えの見えたジェラードにも期待できない。

▽ベンフィカ以外のC組、ポルト以外のH組チーム どのチームにも決勝トーナメント進出の可能性がある。

 ◆負け組◆

▽バルセロナ ルイスエンリケ政権1年目の力は未知数。パリサンジェルマンはイブラヒモビッチのコンディションしだいでは脅威になる上に、アヤックスも侮れない。ライバルRマドリードのような晴れやかな気持ちになる組分けではない。

▽ドルトムント 昨季と同様、アーセナルと同組に。だが1位抜けした昨季と違い、今大会はチリ代表FWサンチェスの加わったアーセナルが地力で上。ドルトムントはガラタサライに足をすくわれるようだと1次リーグ敗退も。

▽ベンフィカとポルト ともに第1ポット(第1シード)で抽選に臨み、格下のチームが同組に集まったはずだが、集まったのはそこそこ強いチームばかり。

▽マルメ、ルドゴレツ、CSKAモスクワ、APOEL、マリボル 負け組うんぬん以前に、もともと32チーム中、下位を争うクラブだが、組み合わせも悪い。1次リーグ敗退必至。

 こんな感じに考えているが、予想を裏切られるような番狂わせに期待したい。