マンチェスターU移籍決定から一夜明け、6日の英各紙はMF香川真司(23=ドルトムント)への期待と称賛であふれかえった。中でも高級紙ガーディアンは「相手MFとDFの間を突く才能と、幅広いプレー域を持つ」と高く評価。マンUのファーガソン監督が香川の加入により、従来の4-4-2から4-2-3-1にシステムを変える構えだと報じた。FWルーニーを1トップにし、その後方に香川を配する形で、ファーガソン監督は5月12日にドイツ杯決勝を視察した際、その旨を伝えたともされている。

 マンUは長い間4-4-2を継続しており、同監督が基本フォーメーションを変えるとすれば、香川の才能が名将の心を突き動かしたことになる。

 また、デーリー・テレグラフ紙は香川に「背番号7」が与えられると報じた。マンUの7番といえば、ベスト、カントナ、ベッカム、C・ロナルド、オーウェンという「スーパースターの系譜」。まさしく「マンUの顔」として認められた証しといえる。

 ドイツ紙ウェストドイチェ・アルゲマイネによると、香川の契約期間は4年で年俸約320万ユーロ(約3億2000万円)。ドルトムントが得る移籍金は推定1600万ユーロ(約16億円)で、成績に応じてさらに300万ユーロ(約3億円)が加わるとされている。