10秒01の自己記録を持つ桐生祥秀(20=東洋大)が2本目のレースで山県亮太(23=セイコーホールディングス)に競り負け、悔しさをにじませた。向かい風0・5メートルの条件下で、10秒09を記録。前半は抜け出すも、10秒06でゴールした山県の追い上げに屈する形になった。1本目のレースでは10秒21(向かい風0・6メートル)を記録し、10秒23の山県の前を行っていた。

 2本目のレース終了後は、開口一番に「悔しいです」。さらに「記録はちっぽけな数字。10秒09だろうが、03だろうが、負けたのには変わりない」と勝負に目を向けた。それでも「日本選手権を100(%)とするなら、70~80のところまで来た」と上り調子に手応え。今月末には勝負の日本選手権が控えるが、2人のデッドヒートは続きそうだ。