<陸上:全日本大学駅伝>◇3日◇愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮(8区間106・8キロ)

 東洋大が3分10秒の大差をつけられ、またも2位に甘んじた。大学3大駅伝は、これで5大会連続2位と、あと1歩で優勝に届かないもどかしさに、周囲も落胆の色を深めた。

 10月の出雲全日本選抜では、1区の出遅れがそのまま響き、駒大の後塵(こうじん)を拝した。その教訓を生かし、この日は、1区にダブルエースで双子の設楽兄弟の弟悠太を起用。下りで何度も仕掛け駒大を引き離しにかかったが、粘られた。残り3キロで逆にスパートをかけられ、32秒差をつけられた。2区で服部勇馬(2年)が逆に34秒をつける快走で駒大を逆転したが、4区で再逆転され力尽きた。

 「初めての1区で、いつもと違う緊張感があった。仕掛けを、うまく駒大の選手に利用され、スパートには対応できなかった」と設楽悠。酒井俊幸監督(37)は「駒沢さんに勝ったのは2区だけ。2位が精いっぱいでした」と完敗を認めた。