ペテル・サガン(スロバキア=ティンコフ・サクソ)がゴール前スプリント勝負を制し、第3ステージ優勝を果たした。2位はナセル・ブアニ(フランス=FDJ)、3位はジョン・デゲンコルブ(ドイツ=ジャイアント・アルペシン)が入った。

 中盤に1級山岳があるが終盤は平たんなコースで、8人の逃げが決まったが、サクソ・ティンコフがペースアップして集団をコントロールし残り14キロですべて吸収。ゴール前でのスプリント勝負では、アシストから発射されたデゲンコルブを直前でサガンがとらえ、猛追してきたブアニも振り切り最後はハンドルを投げ出して勝利をものにした。サガンは先月行われたツール・ド・フランスでは2位が5度と1度もステージ優勝することができず、久々のグランツールでの歓喜となった。

 総合に変動はなく、エステバン・チャベス(コロンビア=オリカ・グリーンエッジ)が首位を守り、「もう1日レッドジャージーを着ることが出来てハッピーだ」と喜んだ。2位は5秒差でトム・ドゥムラン(オランダ=ジャイアント・アルペシン)、3位は15秒差でニコラ・ロッシュ(アイルランド=スカイ)。ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター)は36秒差の6位、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン=モビスター)は38秒差の7位、クリストファー・フルーム(英国=スカイ)は40秒差の8位。ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)は第2ステージでチームカーにつかまって走ったとして失格となった。

 新城幸也(ヨーロッパカー)はトップと同タイムの52位で、総合は6分43秒遅れの69位。