卓球のワールドツアー、平壌オープン(7月29日~8月2日)に日本選手が出場しないことが30日、分かった。

 29日にエントリーが締め切られ、自主参加も含め日本からの選手派遣がないことが確定した。日本協会は「現在の情勢を考えて」判断したとしている。

 平壌オープンはことしから国際連盟(ITTF)公認のワールドツアーとして開催される。日本政府は昨年7月に渡航自粛措置を解除しており、卓球を通じた日朝交流の機会として期待されていたが、実現しなかった。

 ワールドツアーでは一番下の格の大会で、日本協会の星野一朗強化本部長は「強化の面でも行く必要がない」と説明した。ITTFの公式サイトによると、北朝鮮のほか中国、シリア、スイスなどの選手が出場を予定している。