初優勝を狙う宇野昌磨(中京大中京)は自己ベストを更新する92・99点をマークし、2位につけた。金博洋(中国)が98・45点で首位。

 前々回優勝の無良崇人(洋菓子のヒロタ)が89・08点の4位、田中刑事(倉敷芸術科学大)は74・82点で7位。パトリック・チャン(カナダ)は86・22点の5位と出遅れた。

 フリーは、宮原知子(大阪・関大高)がSP首位の女子が20日、男子は21日に行われる。


男子SPの順位と得点


順位選手得点
金博洋98・45
宇野昌磨92・99
閻涵89・57
無良崇人89・08
パトリック・チャン86・22
田中刑事74・82

男子SPで演技する宇野昌磨(AP)
男子SPで演技する宇野昌磨(AP)


【パトリック・チャン】

冒頭の4回転トーループで着氷時に手をついてしまいコンビネーションにならず。続くトリプルアクセルも着氷時にバランスを崩してしまう。中盤ではトリプルッツ-ダブルトーループを決めるも、演技後さえない表情でリンクを後にした。


【金博洋】

冒頭、4回転ルッツ-3回転トーループは綺麗に決めた。その後のトリプルアクセルも成功。体力的にきつくなる後半には4回転トーループも見事に決めた。大きなミスもなく演技後、ガッツポーズをみせ笑顔をみせた。

SPで首位に立った金博洋(AP)
SPで首位に立った金博洋(AP)

【無良崇人】

冒頭の4回転トーループは華麗に着氷。続く無良の代名詞トリプルアクセルも見事に着氷した。後半のトリプルルッツ-トリプルトーループのコンビネーションジャンプも決めた。演技後すぐにガッツポーズをみせる演技で観客を魅了した。

男子SPで演技する無良崇人(AP)
男子SPで演技する無良崇人(AP)

【マックス・アーロン】

冒頭、4回転サルコウ-3回転トーループは最初のジャンプで手をついてしまいコンビネーションにならず。続くトリプルアクセルは成功。後半のトリプルルッツでは転倒してしまう。演技後、首を横に振る仕草をみせリンクを後にした。


【宇野昌磨】

冒頭、4回転トーループは態勢を崩すもどうにかこらえ着氷。後半のトリプルアクセルは綺麗に着氷した。その後のトリプルフリップ-トリプルトーループも決めた。演技後は笑顔で客席の声援に応えた。

男子SPで演技する宇野昌磨(共同)
男子SPで演技する宇野昌磨(共同)

【閻涵】

冒頭の4回転トーループを見事に決めた。着氷も完璧。続くトリプルアクセルも流れのあるきれいな着氷。後半、トリプルルッツ-トリプルトーループのコンビネーションジャンプも決まり、演技後はガッツポーズで笑顔をみせた。

男子SPで演技する閻涵(AP)
男子SPで演技する閻涵(AP)

【田中刑事】

冒頭、4回転サルコウは空中で状態を崩し3回転に。続くトリプルアクセルは綺麗に着氷した。後半のトリプルフリップ-トリプルトーループは後のジャンプの着氷でややバランスを崩した。

男子SPで演技する田中刑事(AP)
男子SPで演技する田中刑事(AP)

滑走順


<第1グループ>

1=レスリー・イプ(香港)

2=デニス・マルガリク(アルゼンチン)

3=リアム・フィルス(カナダ)

4=ブレンダン・ケリー(オーストラリア)

5=宋楠(中国)

 

<第2グループ>

6=アンドリュー・ドッズ(オーストラリア)

7=ピョン・セジョン(韓国)

8=曹志禕(台湾)

9=リー・ハリー・ホウシェン(香港)

10=ケビン・レイノルズ(カナダ)

11=ジュリアン・ジー・ジェイ・イー(マレーシア)


<第3グループ>

12=キム・ジンソ(韓国)

13=マイケル・クリスチャン・マルティネス(フィリピン)

14=グラント・ホッホスタイン(米国)

15=ロス・マイナー(米国)

16=イ・ジュンヒョン(韓国)

17=田中刑事(日本)


<第4グループ>

18=閻涵(中国)

19=宇野昌磨(日本)

20=マックス・アーロン(米国)

21=無良崇人(日本)

22=金博洋(中国)

23=パトリック・チャン(カナダ)


<4大陸選手権> 国際スケート連盟が主催する98~99年シーズンに創設された米、オセアニア、アジア、アフリカの4大陸の選手による大会。日本は過去、男子シングルで6度、女子シングルで9度の優勝を誇る。