7人制ラグビー男子日本代表ヘッドコーチ(HC)としてリオデジャネイロ五輪4位に導いた瀬川智広氏(45)が26日、大阪・熊取町の母校大体大で講演会を行った。

 学生、教職員ら約200人を前に、選手村の様子や、ニュージーランド戦歴史的勝利の裏側に言及。当日の会場の天気、風向きを仕入れて戦術を選んでいた例などを出し「しっかりと目標に向けて準備をしてほしい」と学生に訴えた。

 今回の講演は大体大が展開する「DASHプロジェクト」の一環として企画された。同大が目指すのは「世界で活躍するアスリートと指導者を育成・サポートする拠点づくり」。未来のスポーツ界を背負う学生へ瀬川氏は「ニュージーランドはこれまで団体競技が五輪で結果を残したことは少なかった」と意外な勝因を挙げた。

 7人制ラグビーはリオ五輪が初採用。優勝を義務づけられながら慣れない環境で戦った相手と、バレーボールなど他競技でも成果を出してきた日本選手団の経験値の差が大きかったという。瀬川氏は「日本の充実したサポート態勢に助けられました」。学生にとっては五輪を多方向から見る貴重な機会となった。