2年連続10度目の甲子園ボウル出場を目指した立命大が、ライバル関学大の返り討ちにあった。

 11月20日の関西学生リーグ最終節では6-22と完敗。2連敗で日本一への道が閉ざされ、OL西信一朗主将(4年)は「悔しさしかない。見たくない光景で、ただただ悔しさしかないです」と肩を落とした。

 冷たい雨が降りしきる万博に、関学大応援団の歓声が響いた。試合後、バックスタンド側で作られた立命大選手の輪。西は口を開く前に一度、関学大が喜ぶメインスタンド方向を振り返り、仲間に向かって声を張り上げた。

 「絶対忘れんとこう。次は、絶対俺たちが喜ぼう。この悔しさをバネにして。この悔しさをどれだけ維持できるかやぞ!」

 試合は関学大の強力ラインに封じられ、前半は無得点。第3クオーターに入り、エースRB西村七斗(3年)がTDを奪うなど反撃したが、前半の劣勢が最後まで響いた。米倉輝監督(45)は「僕の責任。後半の攻めを前半にできなかった」。前半はベーシックな戦いを挑んだが、それを跳ね返された。ライバルは指揮官が「やはり強い。間違いない。正統派の素晴らしいチーム」と脱帽する集団だった。

 現チームで残すは25日の東西大学対抗戦「東京ボウル」の慶大戦(横浜スタジアム)のみとなった。年越しもかなわない。西は「間違いなく今日の気持ちが来年のバネになる。それを忘れてほしくない」。学生日本一の歓喜から1年。雪辱を後輩たちに託した。