富士通・鈴木将一郎主将は、選手で唯一JXBでオービックに3度負けた経験を持つ。それだけに「今度こそ」の気持ちは人一倍強い。「去年の敗戦からどれだけ立ち直れるか。リーグ方式が変わってどれだけ挑戦できるか。『やり切る』をスローガンに掲げてやってきた」。それがパナソニック、ノジマ相模原、IBM戦で「逆転という形になり、自信になった」。

 「去年は人任せがあった。良い言葉なら信用だが、それが悪い方に出た」という。今年は「1人1人がやり続けた結果で勝つ」試合をしてきた。決勝で鈴木が期待するのはライン。OLは5人中4人が日本代表だが、リーダー小林には「死んでも抑えろ」と声をかけるつもりだ。DLでは35歳の平井の名を挙げた。「日本人ではNO・1のパスラッシャー。チームを引っ張ってもらいたい」と円熟の技に期待した。