体操女子リオデジャネイロ・オリンピック代表の宮川紗江(18)が29日、自らへの暴力行為で日本体操協会から無期限の登録抹消と味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)での活動禁止処分を科せられた、速見佑斗コーチ(34)に関する一連のパワハラ騒動について、都内で会見を開いた。

宮川は会見の中で、日本体操協会からパワハラ行為があり、塚原千恵子女子強化本部長が女子監督を務める朝日生命体操クラブに加入させられそうになったなどと語った。

また塚原女子強化本部長のいうことを聞かなかったことで、4月の全日本、5月のNHK杯上位12人が選ばれるナショナル選手に入っていながら、NTCを自由に使ったり出来なくなったと主張。「ナショナル選手であっても、いうことを聞かなかったら仕打ちを受けるのかとしか捉えられなかった」と語った。

また宮川は、ナショナル選手より上の立場にあるという、2020年東京五輪特別強化選手にも選ばれているが、協会が信用できないということで辞退の意向を示している。その立場も踏まえ「「他にも、そういう選手はいます」と、自らのようにパワハラを受けている選手がいることを示唆した。その上で「2020(年東京五輪特別強化選手)に属していない選手は私の他にも、ナショナル選手の中でも多くいる。その選手たちも、NTCの利用制限を受け、好きな時に強化できない選手、コーチはたくさんいる」とも証言した。【村上幸将】