スポーツ仲裁裁判所(CAS)は30日、ドーピング違反歴のある選手を五輪から「永久追放」する英国オリンピック委員会(BOA)の規定が、世界反ドーピング機関(WADA)が定める世界統一コードに不適合との裁定を下した。

 CASは、BOAの規定が、統一コードが禁じた同一の違反で2度選手を処分する「二重制裁」に当たると判断。2003年に筋肉増強剤の使用で2年間の資格停止処分を受けた陸上男子短距離のドウェイン・チェンバーズら、既に処分を終えた英国選手がロンドン五輪に出場する道が開けた。