ノルディックスキー・ジャンプの1998年長野冬季五輪団体の金メダリストで43歳の岡部孝信が所属する雪印メグミルクは11日、岡部が現役を引退すると発表した。関係者によると、同社スキー部のコーチに就任する。斎藤浩哉監督が退任し、原田雅彦コーチが監督に昇格する。

 14日に札幌市で記者会見を開く予定。

 岡部は身長165センチと小柄ながら鋭い踏み切りを武器に94年リレハンメル五輪の団体銀メダルにも貢献。2010年バンクーバー五輪では日本選手団主将を務めた。ワールドカップ(W杯)は通算5勝。最後の勝利は38歳だった09年3月で、ことし1月に41歳の葛西紀明(土屋ホーム)が勝つまでW杯優勝の最年長記録だった。

 今季はソチ五輪代表からは外れたが、3月2日に国内大会で勝つなど健在ぶりを示していた。

 ◆岡部孝信(おかべ・たかのぶ)五輪代表に4度選出され、ジャンプ団体の94年リレハンメル大会銀メダル、98年長野大会金メダル獲得に貢献。10年バンクーバー大会では日本選手団主将を務めたが出場はなかった。個人では95年世界選手権ノーマルヒル優勝。W杯通算5勝で、表彰台に23度上がった。北海道・駒大岩見沢高出。雪印メグミルク所属。165センチ、53キロ。43歳。北海道出身。