アメリカンフットボールの日本社会人Xリーグのオンワードが18日、チームの解散を発表した。金融危機に端を発した景気悪化が、スポーツ界を直撃している。

 未曾有の不況がアメフトの名門を解散に追い込んだ。オンワードはこの日、所属選手70人に解散の事実を通告。スポンサー企業のアパレル用品大手オンワードホールディングスの経営環境が悪化したことで、逃れようのない結論に追い込まれることになった。

 オンワードは00年に企業所属チームからクラブチームに体系を変更。01年からオンワードホールディングスと外食大手すかいらーくの支援を受けて活動していたが、今年3月にすかいらーくが経営悪化のため撤退。今年はスポンサー1社で活動していた。

 厳しい選択を迫られたオンワードホールディングスの広報は「今後の選手の移籍は支援していく」と明言。今年のXリーグは決勝トーナメント準決勝敗退も、06年のライスボウルなどを制してきた強豪の消滅は、アメフト界にとって激震となりそうだ。