大相撲名古屋場所で現役親方が手配した特別席の券を指定暴力団山口組弘道会幹部らが入手、観戦していた問題で、木瀬親方(元幕内肥後ノ海)のマネジャーの男性が28日、共同通信などの取材に「親方から預かった現金で案内所で買った。券は親方に渡した」と認めた。

 愛知県警によると、木瀬親方は当初、清見潟親方(元幕内大竜川)を通じて券を入手していたが、2007年ごろ、清見潟親方が体調を崩したため、自分のマネジャーに依頼したり、自らが購入したという。

 マネジャーは原資については「知らない」としたが、県警の調べでは、木瀬親方に券の手配を依頼した自称コンサルタント業の50代男性側が親方に金を渡したとされる。

 昨年は、男性側が2席分約74万円(場所期間の15日間通し)を支払ったという。

 弘道会幹部らの入手ルートは2つあったが、マネジャーが購入したのはコンサルタント業男性が仲介したルートだった。(共同)