<大相撲名古屋場所>◇10日目◇20日◇愛知県体育館

 初日からきれいに10個の白星を並べ、平幕の豊真将が白鵬にピタリと並走する。まともに当たるのは得策ではない-とばかりに立ち合い、202キロの臥牙丸の当たりを、やや左に開き気味にして受けて出足を止めると、右に体を開き、つかんだ左下手からの出し投げで、あっさり決着をつけた。「相手の圧力を、まともに受けないように取らないと、と思ったけど、あんなに簡単に決まるとは」と豊真将。「優勝」について問われると「一番一番、大事にとっていけば、そうゆうこともあるかもしれない」と“その気”を感じさせる言葉も。自然体というより、むしろ「貪欲(どんよく)に行きたい」と優勝の2文字を見据えた。