大相撲の横綱白鵬(27=宮城野)が、名古屋場所(7月8日初日、愛知県体育館)へ向け、順調に仕上がってきた。28日、名古屋市緑区の宮城野部屋での朝稽古は、幕下山口らと18番取って汗を流した。

 器具を使って握力を鍛えたり、ダンベルを持って上腕を強化したりと、今まで以上に精力的。賜杯奪還への意欲の表れだが「言葉で言うのでなく、心掛けるのが大事。(闘志を)全面に出すのは相撲道にふさわしくない。心構えが大事」と話した。

 師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)は、2場所ぶりの優勝へ向け、初日の取組をポイントに挙げた。相手は小結豊ノ島が濃厚で「初日の豊ノ島戦でうまくいけば、そのままいくんじゃないか。調子いいけど、仕上がりがちょっと早いかな」と指摘した。