貴乃花親方(37=元横綱)の「落選危機」が現実となった。時津風一門は14日、両国国技館内で一門会を開き、初場所後(2月1日)に行われる日本相撲協会役員選挙の理事候補に、擁立方針だった陸奥親方(元大関霧島)に加え、鏡山親方(元関脇多賀竜)も立てることを決めた。同一門の持つ票は借株を除いて17で、今回は13票を持つ高砂一門と協力。両一門合計30票で、高砂一門の九重親方(元横綱千代の富士)と3人の当選を目指す。
出席者によれば、鏡山親方と式秀親方(元小結大潮)が出馬意思を表明。無記名選挙の末、大差で鏡山親方を選んだ。同一門には、二所ノ関一門を離脱して出馬する貴乃花親方の支持者が数人いる。だが、「第3の男」擁立で票数はギリギリとなり、浮動票は許されない状況になった。会では「(時津風一門の祖である元横綱)双葉山は裏切れませんよね」と、結束を確認する場面があったという。
これで立候補予定者は史上初の12人となった。今後、二所ノ関一門が候補者を貴乃花親方を除いて2人に減らしても、4期8年ぶりの理事選は確実。各一門の票への締め付けは厳しくなるが、一方で「10票」とみられた当選ラインが下がることになる。「7票」を持つと言われる貴乃花親方にとっては、今後の多数派工作次第で、チャンスに変えられる状況だ。


