大相撲の立浪一門が、親方衆による「改革委員会」の立ち上げを目指すことを、全会一致で決めた。2日、都内の両国国技館で一門会を実施。各一門から集まった親方衆による同委員会の発足を目標に、ほかの一門にも呼びかけることを確認した。相撲界改革のために発足した外部有識者による「ガバナンス(組織統治)の整備に関する独立委員会(独立委)」とは別に、親方衆による改革案を日本相撲協会の理事会に提示する方針。23日の年寄総会で話し合われる予定だが、ほかの一門の親方から早くも難色を示す声が出ている。

 立浪一門会の議題のメーンは、親方衆による新たな改革委員会の発足だった。7月31日の独立委にオブザーバーとして参加した春日山親方(元前頭春日富士)が会議の内容を報告後、新委員会立ち上げに尽力することで全会一致。同親方は「外部の人に任せっきりではなく、自分たちも意見を出し合って変わっていかないとダメ。今までは上に言えなかったけど、これからは言う」と改革への意欲を見せた。

 発足を目指す委員会は、一門の枠を超えたものにしたい意向だ。すでに春日山親方ら40代の中堅親方衆の間では、一門に関係なく角界の問題点などを話し合う勉強会を定期的に行っている。今回の委員会はその延長線上と考えており、独立委では賛同も得たという。今後はほかの一門などに所属する親方にも呼びかけ、理事ら役員以外の親方衆による年寄総会に提案することを決めた。春日山親方は「理事会では、独立委の意見と自分たちの意見を両方聞いてもらいたい」と説明した。

 この動きを受けて年寄総会が23日に行われることが決まった。すでに3日に時津風一門、20日に二所ノ関一門が一門会を実施することが決まっており、立浪一門と同様に7月31日の独立委の会議報告が行われる見通し。ただ年寄総会の会長で、二所ノ関一門の尾車親方(元大関琴風)は「私見だけど、いくつも委員会を作るのはどうかと思う。言いたいことがあれば、独立委に参加できるオブザーバーの人数を増やしてもらい、直接言った方がいいのでは」と、立浪一門の決定には同意しかねていた。

 また出羽海一門と高砂一門は、次回一門会の日時も未定だ。ある親方は「独立委の内容が、伝わってくるのかどうかも分からない」と、足並みがそろっていない現状を明かした。23日に年寄総会が行われるが「すぐにでもつくるべき」(春日山親方)という立浪一門とは温度差がある。立浪一門の動きが、どこまで波及するか注目される。【高田文太】