今年6月に引退した大相撲の元十両大勇武(27=本名ダワードルジ・オンドラハ)が、師匠だった芝田山親方(元横綱大乃国)と日本相撲協会に対し、8月31日付で7086万721円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことが7日、分かった。
モンゴル出身の元大勇武は00年10月に来日後、芝田山親方から度重なる暴行を受けるなどし、半ば強制的に引退させられたという。1カ月以上前に警視庁高井戸署に被害届を提出。刑事事件として立件される可能性もある。
元大勇武の代理人はテレビで活躍し、参院議員でもある丸山和也弁護士で、甘い物好きの芝田山親方を意識して「スイート(スイーツ)親方と言われているけど、中身はスイートじゃなかった」と話した。ヘッドの折れたゴルフクラブ、傘、棒などを使ったとされ、07年から5度、ぎりぎり結べる長さまでまげを切られたという。
芝田山親方は「すべて弁護士に一任しているので、私から申し上げることは何もありません」とのコメントを発表。丸山弁護士によると、原告側が約1カ月前に送った事実確認の内容証明を全面否定している。放駒理事長(元大関魁傑)は「(元大勇武は)生活態度がよくなかったとも聞いている。一般常識として何年も世話になって、やめる時に師匠を訴えるのは考えられない」と冷静に話した。


