大相撲夏場所で平幕優勝を果たした東前頭筆頭の旭天鵬(37=友綱)が29日、恩返しの懸賞ゲットを誓った。巡業での出会いがきっかけで、三重・松阪市の「くしもと整形外科」が旭天鵬への指定懸賞を出してから、名古屋場所(7月8日初日、愛知県体育館)で丸2年。毎場所5本ずつ、旭天鵬の取組に懸けられているが、昨年の名古屋は1本も取れなかったため「取れるだけ取れるように頑張るわ。今年は最低でも、3つは取りたいな」と意気込んだ。

 久志本忠彦院長は「先場所優勝して、患者さんも大喜び。みんな楽しみに相撲を見ています」と話す。今場所は、職員が観戦する日曜日と木曜日の5日間に懸けることを決めた。三重県の開業医だけに、名古屋場所こそ宣伝効果が高い。来週から宮城野部屋への出稽古を予定する旭天鵬は「優勝したからといって張り切りすぎず、今まで通りに場所に入りたい」と話していた。