大相撲の冬巡業は2日、鹿児島市内で行われ、鹿児島・志布志市出身でともに幕内の兄千代丸(23)と弟千代鳳(22=ともに九重)が“兄弟げんか”した。

 11年4月に全焼し、2人でつくると約束した実家について、兄は「土地と家の図案はできた。費用も1億円で(番付上位の)弟7、自分3にすると話し合った」とした。だが、弟は「土地、決まったの?」と初耳。分担割合にも「ダメです。弟なんだから自分が3」と反論し、けんかが始まった。

 そんな2人も土俵上では似たもの同士。ともにぶつかり稽古の途中で、千代丸は日馬富士、千代鳳は白鵬の両横綱に相手が代わり、鍛えられた。「久しぶりに死にそうになった」と兄。弟も「全然押せなかった」と仲良く疲れ切っていた。