阪神矢野燿大監督(50)が逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出に向けて非情な断を下した。29日の中日戦(甲子園)は豪雨によるグラウンドコンディション不良のため中止。試合前に発表された先発オーダーでは、開幕4番で全120試合にスタメン出場した大山悠輔内野手(24)が外れた。状態のいい北條を選択した指揮官は「それをどうするかは悠輔自身」と説明した。
日刊スポーツ評論家の中西清起氏(57)は巻き返しを図る矢野監督の決意が伝わると評価した。
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矢野監督が大山をスタメンから外したのは、これからは状態のいい選手を使っていくという明確な意思表示だ。逆転で目指すCS進出へ、残り23試合しかない。状態が上がってくるのを待って我慢を重ねる時期は過ぎた。今、一番チームが欲しいのは、内容ではなく結果だ。前日のように内容は良くても0-1で負けては意味がない。とにかく勝たないと意味がない。首脳陣もそれを分かっているから、大山外しを決断した。
野手陣に限らず、投手陣も状態の良い選手をどんどんつぎ込んでいく時期に来た。先発が怪しいと感じたら、早め早めの継投に転じたい。先発は長いイニングを投げてゲームを作るとかを考えるのではなく、初回からどんどん飛ばせばいい。4回まで頑張って、5回以降は救援陣に任すといった極端な作戦でもいい。順位を上げるには勝ちを重ねるしかない。選手総動員で一戦必勝を肝に銘じたい。
その強い気構えを持って、巨人3連戦は3つ取りにいきたい。今季の対戦成績は阪神がかなり分が悪いが、ここ一番で打つか打たないか、抑えるか抑えないかの球際が、明暗を分けた試合が多い。相手は優勝マジックをともして威勢良く甲子園にやってくる。阪神ナインは目の色を変えて、全員で目の前の1勝をつかみにいくことだ。




