先発したバウアーは、初登板初勝利から、一転してノックアウトを浴び、4度目の登板でどんなピッチングをするのか注目していた。ちょっと素直過ぎるピッチングに映った。

外角スライダーで打ち取る組み立てなのだが、その割には内角を攻めない。それでは狙われやすくなる。

ひとつひとつのボールはレベルは高い。なのに、あれだけしっかり対応されるのは、球筋が見やすいのだろう。本音を言えば打席で見てみたいくらいだ。多少はボールは揺れ動いているのだろうが、バッターからすれば見やすいからミートされている。

もっと右打者の内角から曲げるスライダーを投げたり、真っすぐで胸元を起こしたり、オーソドックスだが、そうしたコンビネーションで工夫しないと、外角一辺倒では苦しい。

また、ピッチングのテンポが同じなのも気になった。足を上げた時、わずかに後ろに重心を移すひとモーションがある。その動作が常に一定だから、リリースポイントも同じタイミングになる。こうなると打者は合わせやすくなる。

そのテンポに変化をつけるだけで、打者はタイミングが取りづらくなる。実績のあるメジャーリーガーだが、打たれている時は、合わされやすいからで、そこの原因を突き詰めて考え、しっかり対策を取り、本来のピッチングを見せてもらいたい。

バウアーから2アーチの細川は内容がいい。反対方向へ強い打球を飛ばしている。飛ばす方向へ、バットのヘッドがポンと、遅れながら出ている。

第1打席は左翼に運び、そこから3打席は外のボールを、ヘッドを遅れながら出すことで、打球が伸びる打ち方をしている。あれを引っかけ気味にスイングすると、あそこまで飛距離はでない。

4番石川昂が引っ張りのスイング軌道になっているのと対照的な軌道を描いている。この状態を維持できれば打率も期待できる。

最後に、9回2死二塁からのサヨナラの場面は三嶋のベースカバーが遅れ、あれは怠慢プレー。直後、三嶋は懸命にバックホームしたが非常にもったいないプレーだった。

反対に代走伊藤は一気に二塁からホームを狙った。あそこは行くしかない。思い切りのいい判断で、スライディングも理想的だった。(日刊スポーツ評論家)