ブレーブス・バッテリーが大谷を、どう攻めるかに注目した。試合前時点で、チーム防御率3・50は全30球団トップ。だが、5月の前回対戦では、大谷に3試合で12打数8安打、打率6割6分7厘、3本塁打、6打点と打ち込まれた。当然、対策をしてくる。
結果、2三振を含む4打席凡退に抑えた。目についたのは、捕手のダーノーがほとんど高めにミットを構えていなかったことだ。投手が代わった8回の第4打席は高めのボール球で空振り三振だったが、先発のシュウェレンバックのときは大谷への3打席全10球で1度も高めに構えなかった。
他球団は大谷に対し高め、特にインハイを使って攻めてくるのが一般的となっている。私の個人的な印象でも、大谷はローボールヒッター。ベルトより下のゾーンが得意で、高めはやや苦手としている。ブレーブス・バッテリーは、いわばセオリーとは異なる攻めをしてきた。ブレーブスの投手陣だからできたのかもしれないが、おそらく前回対戦のデータに基づいて攻めを変えたのだと思う。5月の3本塁打は、2本が高めを打たれていた。うち1本はインハイ145キロの真っすぐだった。
もっとも、この日はヒットは打てなかったが、大谷の打つ形やスイング自体におかしな点は見当たらなかった。相手バッテリーの配球が効いたところもあるし、ちょっとした差で打ち損じた打球もあった。よく言われるように、バッティングは苦手なゾーンの周りに得意なゾーンがある。紙一重だ。4連戦の初戦は、対策を練ってきたブレーブス・バッテリーが上回った。次は大谷の番。残り3試合でどう対応していくのかを見たい。(日刊スポーツ評論家)




