ソフトバンクが、4年ぶりのリーグ優勝を決めた。日刊スポーツ評論家の谷繁元信氏(53)がソフトバンクの今季の戦いぶりを自身の視点で分析した。

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ソフトバンクの強さと言えば、真っ先に攻撃面に目が行くだろう。だが、今年はまず守りが安定したことが大きかった。開幕前は先発が足りないとも言われていたが、有原が引っ張り、モイネロの先発転向がはまり、スチュワートも頑張った。やりくりもうまくいった。モイネロが先発に回った分、藤井がリリーフに専念。左では、昨季途中から加わったヘルナンデスが定着した。抑えのオスナが途中離脱しても、松本裕が存在感を見せた。

甲斐も、さらに一皮むけた。既に経験を積んできたキャッチャーではあるが、ここ数年は高いレベルで壁に当たっていたように思う。それが、今季はリード面の壁を越え、試合を進めていく能力をつかんだように見える。バッテリーで不安が解消されたことで、ベンチはゲームプランが立てやすくなった。

そこに球界屈指の攻撃力があるのだから、強いのもうなずける。柳田が抜けても柳町が調子を上げたり、正木がチャンスをつかんだり、内野では広瀬が出てきたりと、いろんな選手でカバーできる層の厚さがあった。昨季まで故障が続いた栗原もシーズンを通してプレーできた。ただ、やはりメインは山川だ。打率は低くても、30本塁打以上は非常に強力だった。さらに近藤までいた。ぶっちぎりの優勝に不思議はない。

小久保監督は1年目とはいえ、ヘッドコーチを1年、2軍監督を2年務めており、選手たちを前から見ていた。2軍監督時代は、おそらく1軍戦を見ながら自分ならどう采配するか常に考えていたと思う。だから、試合運びにぶれがなかった。また、育成出身選手を、どんどんデビューさせられたのも、早くから貯金をためて独走態勢に入ったから。強すぎるチームならではのやり方で、若手に経験を積ませた点も見逃せない。(日刊スポーツ評論家)

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オリックス対ソフトバンク ヒーローインタビューを終えてポーズを決めるソフトバンクのモイネロ(2024年9月14日撮影)
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オリックス対ソフトバンク 4年振りリーグ優勝を飾りナインから胴上げされるソフトバンク小久保監督(撮影・和賀正仁)
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