前西武GMで日刊スポーツ客員評論家の渡辺久信氏(60)が群馬県の後輩でもある西武高橋光成投手(28)の投球を見届けました。「ナベQ論」として、あえていつものしゃべり口調でお届けします。【聞き手・構成=金子真仁】

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3ラン打たれたけど4回に打線がなんとか追いついたね。光成、この5回、大切だよ。勝つにはね。ここで先頭出してるようじゃダメだよ。先頭にめいっぱい行かないと、野手の信用なくなるよ。よしっ、いいフォークで三振だ。

先頭を出して不安定だと、守りのリズムなくなるからね。追いついてから腕振れてきた。去年も今年もちょっと安定しないね。波がある。あれだけ投げた後に一塁側に倒れちゃうと、リリースで腕が顔から離れるし、そうすると本塁打打たれた球みたいにシュート回転しちゃうよね。球が暴れちゃってる感じはある。

光成が俺に直接「将来的にメジャーに挑戦したい」って言ってきたのは22年のオフだったかな。21年、22年、あの頃の光成は本当に良かったし、いつかメジャーというのはありえると思ったよ。その頃の光成の姿を知ってるだけに、最近は物足りなさはあるよね。

メジャー式の硬いマウンドが増えているのはあるけれど、もうちょっと下半身を使ってもいいのかなと思う時はある。光成が本当にいい時って、足、腰、肩、肘…っていう下半身からの連動が本当に良かった。力んで上体投げになると、やっぱりシュート回転して甘く入っちゃうからね。

こうして先発ローテでしっかり回ってるわけだし、光成の入団当初に球団が描いていた通りにはなっている。でも本来持っているものは、今の姿以上のものが絶対にある。前橋育英っていう強豪校でのし上がってきた投手だしね。競争を知らない投手は壁にぶち当たりやすいから。

今日もメジャーのスカウトたちが来てるね。もし本人にまだ夢があって、メジャー契約と考えると、ちょっと不安な感じはある。ただ、フォークがあるからね。いいフォークを投げる投手は意外とすんなりメジャーで通用したりする。課題は何よりも真っすぐ。暴れないように、先発なら152~153キロでコンスタントに。あの頃の光成をまた見たいね。あ、そういえば「高橋りんご園」の応援タオルもあるんだね。外崎りんご園だけじゃなくて。今年はりんご園行こうかな。

西武対ロッテ 先発登板する西武高橋(撮影・河田真司)
西武対ロッテ 先発登板する西武高橋(撮影・河田真司)
西武対ロッテ 5回表ロッテ1死一塁、山口を併殺に抑える高橋(撮影・河田真司)
西武対ロッテ 5回表ロッテ1死一塁、山口を併殺に抑える高橋(撮影・河田真司)