将来の日本を背負う若侍がいる。3月に予定されていた強化試合・台湾戦(東京ドーム)は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、23年3月には第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開催が見込まれる。侍ジャパンの経験がない12球団の若手有望株にスポットを当てる「未来の侍たち」第2回。
ソフトバンク・ドラフト1位の風間球打投手(18=ノースアジア大明桜)は、侍ジャパンに選ばれる機会すらなかった。コロナ禍で20年秋からU18アジア選手権やU18W杯が中止。高校日本代表が活動できない状況が続いたまま、アマ野球を終えた。「コロナがあったので悔しかった。(日本代表に)なれなかったので、プロ野球にきたからには選ばれたい」。
風間の157キロは世代最速。パドレスのダルビッシュ、エンゼルス大谷、ロッテ佐々木朗に続く東北の剛腕として、ソフトバンクに入団した。現在は3軍として福岡・筑後市のファーム施設で体づくりに励んでいる。目標の1つが「160キロの剛速球」で、若鷹寮の壁にも張り紙をしている。球団は未来のエースとして「2年目以降の台頭」に期待をかけ、金の卵をじっくり育てる方針。土台を固めてからヤクルト奥川、佐々木朗のように2年目でブレークとなれば、侍ジャパン入りの可能性は広がる。
おちゃめな性格もまた、人気を加速させそうだ。特技は「モノマネ」。昨年12月の新入団選手発表では、大勢のファンの前で「どんだけ~」とIKKOのフレーズをまねた。年明けにはエース千賀、サブマリン高橋礼の投球フォームをテレビ撮影で披露。筑後に駆け付けていたファンも、思わず拍手を送っていた。剛腕ながら「自分はバカなんで…」と照れ笑いするギャップを、全国、世界に広めたいところだ。
昨夏の東京オリンピックは、テレビで観戦した。「抑えでも先発でもいい。自分の中でも目標にしてる場所です」。野球は真剣、プライベートは少し息抜き。王貞治球団会長兼特別チームアドバイザーが認めたポテンシャルを、世界のマウンドで開花させる。【只松憲】






