「高校BIG3」はDH制にどう対応するのか。最速154キロ右腕の横浜・織田翔希投手、昨夏甲子園優勝投手の沖縄尚学・末吉良丞投手、投打二刀流でけん引する山梨学院・菰田陽生投手(いずれも3年)に話を聞いた。
■横浜・織田翔希「メリットとデメリット」
今年のセンバツで大きな注目を浴びる「高校BIG3」は、投手の負担が増えそうなDH制導入にも泰然自若で臨む。
横浜の織田は「正直、メリットとデメリットがある。DHを使って先発登板したら、降板したらもうマウンドには上がれない。そう考えると、自分にはDHを使わないと思っています」とイメージした。昨秋の神奈川大会で本塁打を放つなど勝負強い打撃に定評がある。この冬も打撃練習に力を入れてきた。「1年の頃よりはよくなってきましたよ。打ちます。まあ見ててください」とにっこりだ。
1年時から「二刀流」で注目されてきた山梨学院の菰田は「1番から9番まで打てる打者を並べることができて、攻撃力は上がる。自分も今まで通り打撃練習はしているし、一塁の守備練習もしている」と投手と内野の兼任を継続。DHを使わずに出場する準備はできている。一方、沖縄尚学の末吉は「正直、自分はどちらでもいい。バッティングは嫌いじゃないので。戦力になるなら打席に立つし、立たなかったら体力を温存できる」と話した上で「でもDHは助かります」と本音をのぞかせた。
■山梨学院・菰田陽生「守る側では怖いが」
投手として、相手のDHをどう迎え撃つのか。1番から9番まで、気の抜けない打者と対峙(たいじ)することになる。織田は「正直、誰と対戦しても大丈夫です」と自信を見せた。「自分は打者を見て投球をしている。たとえ相手が強打者であっても、絶対にスキがある。そのスキをどう突けるかだと思うので」。これまで通り、丁寧に打ち取ることに集中する。末吉も同じ考えを口にした。「自分は塁に出してからの勝負だと思っている。どれだけ要所で三振を取って流れを持ってこられるか。たとえDH制になって強打者が並ぼうが、特別意識はないです」。昨夏の甲子園決勝など、大舞台を乗り越えた投球術が後押しする。菰田は「1番から9番まで打てるバッターになれば、守る側としては怖い。気が抜けないというか、しっかり投げなければ、というのはあります」と引き締めた。
■沖縄尚学・末吉良丞「最後の打席かも…」
将来を見据え、野球と向き合っている。末吉は「もしかしたら投手として打席に立つのは高校が最後かもしれない」とも口にした。DH制は来季からセ・リーグでも導入される。今秋のドラフト指名を目指す「BIG3」は、プロの制度変更も念頭に自身の投球スタイルを貫く。【保坂淑子、平山連】(この項おわり)







