03年以来13年ぶり4度目の甲子園を目指す神港学園(兵庫)が、1、2番の大活躍で初戦を圧勝した。1番松岡岳杜(やまと)内野手(3年)が5打数4安打、2番河野譲太外野手(3年)が4打数4安打。2人で8安打6打点を挙げ、ともに本塁打が出ればサイクル安打の猛打ぶりだった。

 神港学園が誇る1、2番は強烈だった。1番松岡が5回までの4打席で安打で出塁すると、すべて2番河野が安打で続く「仲良し」ぶりだった。

 1回、中安の松岡に続き河野が右安。3番日景崇太捕手(3年)の左安で松岡が生還し先制すると、2回からは、松岡と河野のエンジンはさらに加速した。2回2死三塁で打席に立った松岡が適時二塁打を放つと、直後の河野も適時二塁打で松岡を生還させた。松岡が4回に右三塁打、5回に右中間への二塁打を放つと、ともに河野が適時打を放って松岡を本塁に迎え入れた。「松岡が打つ姿を見たら、つなげないといけないと思った」。河野も4回に右安、5回に右中間へ三塁打を打ち返し、2人仲良く本塁打が出ればサイクル安打となる活躍に笑顔で試合を振り返った。

 松岡と河野はクラスは違うが、同じ電車で通学する仲で、登下校はいつも一緒。野球の話もよくする。「自分たちで試合を作ろう」と言い合って臨んだ初戦は理想通りの展開だった。松岡が「自分が塁に出ても出なくても次の河野が出てくれるという信頼がある」と言うと、河野は「松岡を見て、今日はいけると思った。松岡に引っ張ってもらった」と感謝する。北原光広監督(63)も「松岡はゲームを作る。細い体だけどミート力があり、空振りをしない。そんな松岡に引っ張られて河野は調子を上げてきた」と相乗効果を実感していた。

 エースで4番で主将の三宅浩史郎投手(3年)も1回途中から2番手で登板し6回2/3を無失点。北原監督も「走攻守のバランスが取れてきている」と上位進出の手応えを感じていた。【中島万季】

 ◆松岡岳杜(まつおか・やまと)1998年(平10)6月24日、神戸市出身。玉津小入学前に「玉津少年団野球」で野球を始める。玉津中時代は「兵庫播磨リトル」に所属し遊撃手。神港学園では1年秋からベンチ入り。177センチ、65キロ。右投げ右打ち。

 ◆河野譲太(かわの・じょうた)1998年(平10)8月10日、兵庫県加古川市出身。小学2年から「加古川スターズ」で野球を始める。加古川中時代は「姫路アイアンズ」に所属し投手兼捕手。神港学園では1年秋からベンチ入り。174センチ、70キロ。右投げ左打ち。