盛岡大付が2年連続で決勝に進み、岩手初の3季連続甲子園出場に王手をかけた。

 序盤は決定打を欠いて苦しんだが、7回に2四球に4安打を絡めて5点を奪い、8回には主将の4番比嘉賢伸内野手(3年)の2点本塁打が飛び出し、コールド勝ちした。

 先発した背番号9の右腕平松竜也(3年)が、今夏2度目の完投。春に痛めた右肩の不安がなくなり「しっかり投げることを意識した。2回に点を取られてから、もう1段気合が入った」と話した。最速は145キロを計測し、スライダーもさえた。

 エース左腕三浦瑞樹(3年)が、甲子園で計6試合登板とキャリアがあることから、平松の成長などを信じて先発を託した関口清治監督(40)は「よく粘りました。ランナーを出しても。強くなったと思います」と好投を喜んだ。

 22日の決勝は、連覇と10度目の優勝をかけて久慈と対戦。勝てば優勝回数は福岡と並び、岩手最多となる。