土浦日大が延長15回、試合時間5時間の死闘を制し、31年ぶり3度目の出場を決めた。最大5点差をはね返す逆転劇。15回に星野舜遊撃手(3年)が決勝の適時二塁打を放った。就任2年目の小菅勲監督(50)が試合後、選手の手で5度、胴上げされた。

 小菅監督は「初戦は0-7から逆転した。2度死んだ身。もう1度生き返ろう!」と劣勢にもナインを鼓舞し続けた。小菅監督は84年の取手二(茨城)が夏の甲子園で優勝したときのメンバー。決勝戦前、当時の監督だった恩師・木内幸男氏(86)の自宅へ足を運び、「もっと伸び伸びやらせないと」とのアドバイスを受け、その言葉を意識して戦ったという。「伸び伸びやれば、この子たちはもっと強くなれる」と木内野球を甲子園でも実践する。【戸田月菜】

 ◆土浦日大 1963年(昭38)創立の私立校。普通科のみで生徒数は1823人(女子813人)。野球部創部は64年。部員数78人。甲子園は春2度、夏3度目。主なOBは元横浜小山田保裕、元ロッテ神戸拓光。所在地は茨城県土浦市小松ケ丘4の46。吉田正俊校長。

◆Vへの足跡◆

1回戦10-7小瀬

2回戦14-0茨城東

3回戦13-4下館一

4回戦7-5水戸啓明

準々決勝6-3竜ケ崎一

準決勝3-2藤代

決勝10-9霞ケ浦