早実・清宮幸太郎内野手(3年)の夏が、悔し涙で終わった。東海大菅生との決勝戦に「3番一塁」で出場。8回に右前打を放ったが、高校通算108号アーチは出ず、チームも敗れた。

 清宮は進路について、未定を強調した。「まだ、この先どうしようかは考えてないです。どこに行くにしろ、さらにレベルが高くなります。高校野球よりも、もっと長い間、野球をやることになると思いますし、ここがマックスじゃないです。まだまだ人生は長いので、最後に良かったなと言える負けにしたいです」と話した。

 清宮は文武両道を掲げ、野球と同じように勉学にも一生懸命に取り組む。当初は進学が既定路線と思われたが、本塁打量産とともにプロ側も熱視線。仮にプロ入りした場合はインターネットで受講する早大の通信教育課程「eスクール」を利用する案も浮上した。プロか、大学か、プロスカウトの間でも情報が錯綜(さくそう)する。

 清宮は進路決定の期限を明言しておらず、第1次候補に選出された9月の第28回U18(18歳以下)ワールドカップ後に表明する可能性がある。ラグビー、ヤマハ発動機で監督を務める父克幸さん、母を交えた家族会議を経て、決定するとみられる。