第99回全国高校野球選手権大会は13日、第6日の2回戦4試合が行われる。

<見どころ>

▽2回戦

【第1試合(8:00)大垣日大(岐阜)-天理(奈良)】

 大垣日大は2年エース修行の好投に期待。阪口慶三監督は春夏合わせ31回目の甲子園で東邦時代を含め全国制覇1回、準優勝3回の名将。チーム打率3割2分6厘、6試合で20犠打と小技もきっちり。

 天理は奈良大会毎試合打点(9打点)を挙げる4番神野が勢いを付ける。神野は1年生で夏の甲子園を経験。同大会2本塁打の1番宮崎、打率4割7分4厘の2番杉下も好打者。チーム打率3割6分。

◆大垣日大のおもなOB 柔道バルセロナ五輪銅メダリスト岡田弘隆、中日阿知羅拓馬ほか

◆天理のおもなOB 元ダイエー門田博光、3大会連続五輪金メダリスト野村忠宏ほか

【第2試合(10:30)三本松(香川)-下関国際(山口)】

 三本松は招待試合で清宮率いる早実を完封した最速144キロ右腕のエース佐藤がカギ。打線は5試合で63安打36得点と強力。チーム打率は3割8分7厘。

 春夏通じて初出場の下関国際は2年生が中心。山口大会は準決勝宇部商戦で8ー7、決勝の宇部鴻城戦も4ー3と接戦を勝ち抜いた。打率4割5分5厘を誇る主砲鶴田のバットに注目。

◆三本松のおもなOB 元阪急東哲也、元ヤクルト川畑勇一ほか

◆下関国際のおもなOB 元ロッテ宮崎敦次ほか

【第3試合(13:00)明桜(秋田)-二松学舎大付(東東京)】

 明桜は4番山口が投打で存在感を示す。投は140キロ中盤を投げる山口と背番号1の佐藤ら4投手で秋田大会は5試合7失点と安定感あり。

 二松学舎大付は平均打率4割超えの打線の爆発が待たれる。昨夏の大江(現巨人)からエースの座を引き継いだ市川が急成長し、球速も140キロ台に。東東京大会では5試合35イニングで40奪三振と力強い投球もできる。チーム打率も4割3分5厘、全6試合で2桁安打を記録、犠打も20を記録し硬軟織り交ぜた攻撃を甲子園で見せられるか。

◆明桜のおもなOB ソフトバンク摂津正、DeNA砂田毅樹ほか

◆二松学舎大付のおもなOB 広島鈴木誠也、元ロッテ初芝清(現セガサミー監督)

【第4試合(15:30)明豊(大分)-坂井(福井)】

 明豊は大分大会4本塁打を放った4番杉園が打線の中心で1年生でも5番打者として夏の甲子園を経験。チーム打率4割2分3厘、9本塁打の強力打線をけん引する。

 坂井は福井大会をほぼ1人で投げきったエース吉川がフル回転。5試合で42イニングを投げ5失点、38奪三振と安定感が光る。チーム打率は2割8分9厘と高くはないが、22四死球、18犠打、8盗塁と小技を絡めた攻撃でチャンスをものにする。

◆明豊のおもなOB 元マリナーズ城島健司、ソフトバンク今宮健太ほか

◆坂井のおもなOB ソフトバンク栗原陵矢、競輪の市田佳寿浩ほか