兄に元KAT-TUNの田中聖(31)持つ田中彗(すばる)投手(3年)が、甲子園初マウンドを踏んだ。9回裏、14-1と大差のマウンドを任された。1イニングを投げて本塁打で1点を失った。

 「今までで一番緊張しました。ホームランを打たれて、その後、四球を出しましたが、その1点で抑えられたのでよかったと思います」と振り返った。

 昨年秋には、昨夏のエース・巨人大江竜聖投手から「自然に力を入れずに足を上げた方がいい」とアドバイスを受け、フォームを矯正。冬には、食事で体重は7キロアップ。下半身強化で、ストレートのキレ、伸びが増した。

 「投手陣全員で乗り越えた冬。この投手陣なら自信をもって甲子園でも戦える。次の試合では、チームに勢いをつけるピッチングをして優勝を狙いたいです」と、抱負を語った。

 アルプスでは家族も応援にかけつけた。「支えてくれた人たちの前で、甲子園で投げている姿を見せられてうれしいです」と、笑顔を見せた。