鳴門(徳島)の2年生エース西野知輝(かずき)が133球完投で2年ぶりの夏の甲子園に導いた。

 この夏全試合先発の西野は初回に犠飛で先制点を許したが、丁寧に低めを突いた。打線が3回に集中打で4点を挙げ逆転すると、その後の反撃を1点に抑えた。8回に2死満塁、9回に1死満塁のピンチを背負うも「先輩たちが『自信を持って投げきれ』と声をかけてくれた」。最後の打者を遊ゴロ併殺に仕留め、3年生との夏がつながった。森脇稔監督(57)は「最後は西野がエースらしく踏ん張った」と力投をねぎらった。西野は「1日でも長く(先輩たちと)野球がしたい」と笑顔。頼もしい仲間と聖地に乗り込む。

 ◆鳴門 1909年(明42)創立の県立校。生徒数は全日制964人(女子552人)。野球部は11年創部。部員数40人。甲子園出場は春8度、夏は12度目。主なOBは潮崎哲也(西武2軍監督)秦真司(元ヤクルト)ら。鳴門市撫養町斎田字岩崎135の1。山村啓治校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦14-13城南

準々決勝10-0徳島科学技術

準決勝11-10富岡西

決勝4-2生光学園