ドラフト候補の横浜・万波中正外野手(3年)の夏が終わった。

 初回に今大会初安打を放ち7回には2安打目を打った。しかし、1点を追う9回先頭で打席に立ち、金足農・吉田のスライダーに空振り三振した。「気持ちの入ったいい投手だった。最後は真っすぐで来ると思ったけど3球連続変化。意表を突かれました」と振り返った。

 鳴り物入りで横浜へ入学。3年連続で甲子園の土を踏んだが、悩みは尽きなかった。「責任のあるポジションを任せてもらいながら結果を残せず迷惑をかけたけど、仲間たちには感謝したい。3年ともっと野球がしたかったけどしょうがない。この後、どういう形で野球を続けるか、今は考えられない」。気丈に話していたが、仲間への気持ちを問われると涙があふれた。