【第2試合(12:30) 済美(愛媛)-大阪桐蔭(北大阪)】

 元球児によるレジェンド始球式は東北OBの佐々木主浩氏が登板。

 済美は準優勝した04年以来14年ぶり2度目の決勝進出を目指す。チーム打率は2割8分7厘と準決勝に進んだ4校で唯一3割を切るが、星稜(石川)との2回戦で延長13回タイブレークでサヨナラ満塁本塁打を放った1番矢野は打率4割7分4厘と好調。9番政吉も4割1分7厘と振れている。甲子園ではここまで2安打と苦しむ4番池内に、決勝戦での3ランを含む県大会打率4割3分8厘の輝きが戻れば、打線の厚みはさらに増す。

 4戦全てに登板し3完投のエース山口直哉は、計471球を投げており疲労も気がかりだが、持ち前の変化球の制球力で大阪桐蔭の強力打線を相手にどこまで踏ん張れるかがポイントだ。

 大阪桐蔭は史上初の2度目春夏連覇へあと2勝。まずは優勝した14年以来4年ぶり5度目の決勝進出を目指す。。

 投打に充実の戦いを見せる。準決勝では4番藤原、5番根尾の今大会2度目のアベック本塁打を含む4本塁打、12安打で優勝候補の一角、浦和学院(南埼玉)をねじ伏せた。ここまでチーム打率は3割1分。中でも3番中川が打率3割1分3厘、4番藤原がチームトップの4割4分4厘、5番根尾が4割2分9厘と好調の中軸は乗せると手がつけられない。主軸の前に走者をためて得点を重ねたい。

 投手陣もエース右腕・柿木が全4試合に登板し18回1失点、22奪三振、2四死球、防御率0・50と安定。2試合に登板した遊撃手兼任の根尾、1試合に登板した大型左腕の横川も控える。

◆済美のおもなOB 広島福井優也、楽天安楽智大

◆大阪桐蔭のおもなOB 阪神藤浪晋太郎、西武森友哉