第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の選考委員会が25日に大阪市内で開かれ、日章学園(宮崎)が選出された。

日章学園は骨折から復帰の主砲・平野大和外野手(2年)が、豪打でセンバツ初勝利に導く。

初出場が決まり「涙が出そうになった。甲子園では力を抜いていきたい。逆方向の打撃を意識して、ホームランも打ちたい」と鼻息を荒くした。

優勝した昨秋の宮崎大会準決勝で自打球を当て左ひざを剥離骨折。完治しないまま臨んだ九州大会は、痛み止めを飲みながら打線をけん引した。それでも準決勝で明豊(大分)に大敗した屈辱を糧に努力を重ねた。「持ち味は走攻守そろっているところ。プロで目指す選手は(広島の)鈴木誠也さん。これからセンバツまで打撃の質を上げたい」とレベルアップを図るつもりだ。

過去にチームの甲子園出場は02年夏のみで、未勝利。福山凜主将(2年)は「投手陣が課題。ボールの質、変化をつかんでレベルを上げていかないといけない。長打力は平野しかいない。小さい選手が多いので打ち込みの量を増やして打撃のレベルを上げたい」と気を引き締めていた。