「高校生投手四天王」の創志学園(岡山)・西純矢投手が9日、香川・丸亀城西との練習試合で今季初先発した。5回を1安打8奪三振に抑え、最速は149キロをマーク。順調なスタートを切った。

8日に高校野球の対外試合が解禁され、この日が西にとって今季初マウンド。初回、先頭打者を三振に取ると、そこから毎回の8奪三振。「力みなく投げられた」という直球に、2種類のスライダーやカーブなど変化球を試した。1四球と制球面でも安定感を見せた。

初登板に「少しは緊張した」という西は「いいボールがいっていた。今日はストレートが良かったんで、カーブとかの変化球も生きてきたと思う」と振り返った。

球速は意識せず、うまく力を抜いて投げていたというが、149キロをマークしたことには「ビックリです」と驚いていた。

バックネット裏には8球団のスカウトが西の投球を見つめた。阪神の山本スカウトは「ストレートも速いし、変化球も切れる。腕の振りも速い。間違いなく上位候補」と高く評価した。