古豪・銚子商が令和初陣を飾った。

初回、1死一塁から3番・常世田翔太内野手(2年)が中越え三塁打を放ち先制すると、四球と2本の安打でつなぎ4点を挙げた。2回以降も短打でつなぎ、13安打16得点。5回コールドで圧勝した。

先制打を打った常世田は「ランナーをかえすことだけに集中していきました。逆方向に強く打つことだけを意識していきました」と話した。

銚子商は、春夏合わせ20回の甲子園出場を誇り、74年には豪快な打線「黒潮打線」で全国制覇を達成し人気も高かった。しかし、05年出場を最後に夏の甲子園から遠ざかっている。常世田は地元銚子市の出身で、小さい頃から、その活躍は耳にしてきた。「黒潮打線復活は意識していないけど、今年は(優勝の)チャンスがあると思っている。銚子商を甲子園に連れていきたい」と、目を輝かせた。

沢田洋一監督(38)は「やってきたことをこの舞台で出せる環境が大事。まずは攻撃を高めようとやってきた。でも、黒潮打線復活と言うにはまだまだですよ」と大勝にも気を引き締めた。