八戸学院光星が記録的なアーチ攻勢で、ノーシードから2年連続10度目の甲子園へ駆け上がった。

東北王者対決は、昨秋王者が初回から連打に1発を絡めて今春王者を圧倒。3番近藤遼一内野手が先制3ラン、4番原瑞都外野手(ともに3年)は2者連続弾など、8安打で8点を奪った。

近藤は6回にも中越えソロ。高校通算27本目だが今大会だけで6発20打点を量産した。「強くバットを振れた。最後の夏を楽しむ気持ちでできた」。原も初戦で青森大会史上2人目の1試合3発を記録するなど計5本塁打。中軸そろい踏みでこの日も4発を打ち上げ、チーム本塁打は15本を数えた。チーム打率も4割2分5厘と破壊力に確実性も備わった。

センバツは初戦で広陵(広島)に3安打完封負け。春の県大会も初戦で宿敵・青森山田と当たって敗退。仲井宗基監督(49)は「1度はバラバラになりかけた」危機から立て直し、「令和初の甲子園。本校にとっても新しい歴史をつくりたい」と意気込んだ。