4年ぶり14度目の甲子園出場を目指す東海大甲府と、4連覇を狙う山梨学院の決勝は序盤から点の取り合いとなった。

山梨学院は初回、先発の右腕加藤匠投手(3年)に対し2死一塁とし、この試合4番に入った菅野秀斗内野手(3年)が右翼スタンドに先制2ランを放ち先手を奪った。

これに対し東海大甲府は2回表、先発の左腕相沢利俊投手(3年)から2本の適時打で同点。さらに1死満塁と攻め、斉藤龍成内野手(3年)の三塁ゴロで、併殺を焦った栗田勇雅捕手(2年)が一塁へ悪送球し、3-2と逆転に成功した。

リードを許した山梨学院は3回裏、1死二塁から菅野がフェンス直撃の中越え適時三塁打を放ち同点に追いついた。

東海大甲府は6回、山梨学院2番手佐藤裕士投手(3年)に対し1死一、二塁のチャンスに山本拳丈外野手(3年)の左前適時打で再び勝ち越す。

山梨学院はその裏、1死一、三塁で高垣広大内野手(2年)がスクイズを決めて同点。さらに2死二塁からタイムリーエラーをしていた栗田が左前に逆転の適時打を奪い5-4と再逆転に成功した。

山梨学院は4回途中から救援した佐藤が東海大甲府打線を抑えて逃げきった。接戦を制した山梨学院が4連覇を果たした。

◆山梨学院 1956年(昭31)創立の私立校。普通科に特進コース、進学コースがあり、生徒数は1011人(女子434人)。野球部は57年に創部。部員数94人。甲子園出場は春3度、夏は9度目。主なOBは元巨人松本哲也ら。所在地は甲府市酒折3の3の1。山内紀幸校長。