今大会注目の右腕谷脇弘起(3年)が9回5安打1失点16奪三振の快投。5-1で那賀が熊野を下し、7年ぶりの決勝進出を果たした。

「接戦になると思っていた。序盤は緊張から力みがでた」と2回表に2点を先制した直後の2回裏に1点を許す。だが「1点とられたことで緊張がほぐれた」と、以降は自分の投球を取りも戻し、築き上げた三振は16個。「三振は特に意識していなかった。試合後に数を聞いて驚いた」と過去自己最高を2個上回る投球で決勝進出の立役者となった。自身初となる決勝の舞台に「7年前、球場で那賀対智弁和歌山の試合を見ていた。その舞台に自分も立つと思うと不思議な気分」と語る谷脇。「明日は、低めに集めた投球を。全員で勝利をつかみにいく」。悲願であるチーム初の夏の聖地へあと1つ。エース谷脇は止まらない。【松本直也】