鳴門の鉄腕エース、西野が154球の熱投でチームを初戦突破に導いた。
初回から「7、8割で入った。ピンチでギアを上げようと思ったがあまり上がらなかった」。毎回のように走者を背負ったが「気持ちを切り替えてしっかり投げられた」。決め球をスライダーから中盤以降は直球に変え、10安打4失点と粘った。
2年生エースとして先発した昨夏1回戦は終盤に6失点で逆転負け。体力不足を痛感。昨冬は走り込んだ。全体練習以外にも学校近くの妙見山や砂浜へ。大自然で強靱(きょうじん)な下半身を作り、今夏は徳島大会から全6試合53回、837球を投げ抜いている。
森脇稔監督(58)は「調子の悪いなりに9回を投げきった」とねぎらった。13年夏の準々決勝で対戦しており、当時の鳴門の捕手が二走のサイン盗みを球審に訴え、審判が走者と花巻東ベンチに注意した過去があり、試合は4-5で敗れていた。その試合では、一塁ベースに当たる打球で同点に追いつかれ、その後勝ち越された不運もあっただけに、8回1死一、二塁で難しいバウンドをさばいた一ゴロに「よく捕った。6年前は(打球が)ベースに当たったが(今回は)こちらにツキがあると思った」。リベンジを果たした。【奥田隼人】

